河川沿いの新たな緑地
・地下化プロジェクトの始まり
市長がマドリードの街をどうすればよくなるかを市民にアイディアを公募してこの計画が立案された。マドリードのマンサナス川はそれまで高速道路によって市街地から切り離されており、市民から遠い存在となっていた。この問題を解決すべく、河川両側を走る高速道路を地下化し、上部に帯状の公園を整備した。
ランドスケープデザインはwest 8が手掛けた。
ヨーロッパNo.3を目指す都市 マドリッド 財団法人森記念財団
west 8 HP
・before after
画像はgoogle earthの航空写真をもとにマンサナス川沿いの3点の変化を追ったもの。
2005年から大規模な変化が見て取れる。
航空写真で見ることができる2009年3月31日の段階では植栽も未成熟だが、2012年3月に訪問した時には植栽も十分になされ、一般に公開されていた。
2005年から大規模な変化が見て取れる。
航空写真で見ることができる2009年3月31日の段階では植栽も未成熟だが、2012年3月に訪問した時には植栽も十分になされ、一般に公開されていた。
・橋のデザインによる美的要素の付加
まず、川にかけられる橋のデザインに目が行く。河川沿いの公園化に伴い、ユニークな歩道橋がいくつも整備されていた。
コンクリートの屋根が架けられているもの。もっさりした印象。
もっとも大きく奇抜なデザインの橋。
斜めに架かる橋。途中で分岐する。
・水を感じさせるデザインの工夫
場所によっては河川との距離が大きく、水の存在を感じにくい場所もあるが、枯山水のような手法によって水を連想させるようなデザインが取りいれられている。
・若者を集める仕掛け
スケートボードの為のスペースや、ローラースケートの為の広場、芝生のグラウンドなどが整備されている。スポーツを楽しむ若者が集まり、賑わっていた。
・線形公園の使い方
散歩、ジョギング、サイクリングを楽しむ人々がとにかく多い。
小さな子供連れの家族は、遊歩道に沿って多数整備されている遊具を気が向いたら使うという感じ。
地盤には緩やかに起伏が設けられており、寝そべって日向ぼっこをする人や犬と遊ぶ人など自由に楽しんでいた。
小さな子供連れの家族は、遊歩道に沿って多数整備されている遊具を気が向いたら使うという感じ。
地盤には緩やかに起伏が設けられており、寝そべって日向ぼっこをする人や犬と遊ぶ人など自由に楽しんでいた。
公園に面しては集合住宅が密に並ぶ。高速道路がこれだけ充実した公園になったのだから、この住宅群の不動産的価値は劇的に変わったのではないだろうか。
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