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2012年4月28日土曜日

ドイツ・ハンブルクについてのメモ 都市のデザイン編 目次


ハンブルク及びハーフェンシティの街のデザインについて気付いた点を以下の9つの視点からメモしました。
  










ハーフェンシティのデザイン







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ドイツ・ハンブルクについてのメモ 都市のデザイン編 その6

ハーフェンシティのデザイン

6.景観の単調さを抑える工夫

ハーフェンシティではレンガや鉄の素材を基調としながらもユニークなファサードを持つ建物が多数建設されていた。

ゆがむ壁面をもつ建物。レンガを少しずつずらしながら配置していた。

垂直でない壁面、ランダムな開口部を持つ建物。

上階が遊歩道に飛び出す建物はとても多かった。

プレキャストコンクリートを用いた曲面をもつバルコニー。

ユニリーバのオフィスビルでは通常の壁面の上にETFを用いたファサードが重ねられている。

圧縮と引っ張りによる凹凸が特徴的な表情を作っていた。

隣接する建物もすべてデザインが異なる。

水辺に対して上階のボリュームが張り出す。

張り出したボリュームの下は遊歩道になっている。洪水時の対策として、建物の壁面は防水壁がも用いられており少し寂しい遊歩道になっているが、桟橋と船の存在により楽しげな空間が付加されている。

ランドマークの役割を果たす高層の建物にもレンガの素材が使われている。


デュッセルドルフ、ケルンでも河川沿いの再開発事例を見たが、建築のボリュームやファサードに特徴を持たせ、既存の市街地と全く異なる楽しげな街並みを作る手法は共通しているのかもしれない。




ドイツ・ハンブルクについてのメモ 都市のデザイン編 その7

ハーフェンシティのデザイン

7.水面に近づくためのデザイン


概要でも少し触れたが、ハーフェンシティでは洪水時の対策として堤防で地区を囲むことをせず、建物の防水性を上げ、道路が浸水したさいも安全に避難できる経路を確保することで日常の親水性を確保している。

今回はそのディティールについて気付いた点をメモする。

下の写真は水辺に浮かぶ桟橋。円筒の柱は固定されており、増水時には床のみが上下する仕組み。


床と柱が交差する部分。黒いゴムの跡がかなり上まで来ていることに驚く。

床と橋の接合部はローラー支持。橋は遊歩道とピン指示で繋がっていた。


増水時浸水する可能性のある建物の壁面は防水壁や鉄の扉、シャッターが設けられている。かなり無骨な印象。

 
新設される道路は洪水時でも浸水しない海抜8mより上に設けられている。

例外として、既存の建築群を尊重したSandtorkai地区では上記の基準を満たした道路を新設することが不可能であったため、増水時の対策として建物間に空中デッキが張り巡らされている。



通常時もデッキの上を歩くことができる。単なる非常経路としてではなく、店舗へのアクセスとなっている場所もあった。



ドイツ・ハンブルクについてのメモ 都市のデザイン編 その8

ハーフェンシティのデザイン

8.情報を伝えるパビリオン


ハーフェンシティでは開発に関する情報を3つのパビリオンを用いて詳細に展示している。
パネル展示に特化したパビリオン、巨大な模型を用いたパビリオン、ある地区の詳細な展示を行うパビリオンと其々個性を持っていた。

・Infopavillon Überseequartier
ある地区の詳細な展示を行っていた。

建設中の地区に関する展示、新たなランドマークの模型。
 

・HafenCity Nachhaltigkeits Pavillon

パネル展示に特化しており、カフェが併設されている。



・Hafencity InfoCenter im Kesselhaus

ハンブルクの既存市街地も含めた巨大な都市模型に加えて、ヘルツォーク・ド・ムーロン設計のコンサートホールの模型展示も行っている。カフェと併設されており、親しみやすい。
英語の情報誌を配布している。




ハンブルク博物館の内部でもハーフェンシティに関する展示が行われていた。
余談になるが同博物館はハンブルクの歴史を豊富な地図資料と模型と共に見ることができ面白い。


昔の港湾の様子。
巨大な都市模型が多数展示されている。
昔の港湾の様子2。

1842年の大火の展示。



ハンブルクはこれまで見た都市と比べても都市に関する展示の質、量が圧倒的に多かった。
市民参加の街づくりという言葉をよく聞くが、分かりやすい形で情報を提供する努力や工夫の
必要性を改めて感じた。
また、街の歴史に関する博物館を地元にも作ってほしいなと思う。
都市の歴史・構造の理解はシビックプライドの形成に寄与すると思うから。


ドイツ・ハンブルクについてのメモ 都市のデザイン編 その9

ハーフェンシティのデザイン

9.公的な私空間 Publicly accessible private space 


下の画像はハーフェンシティの公共空間のネットワークを示したもの。
濃い緑がpublic open space、黄緑がpublicly accessible private space として定義されている。

誰の為でもない公共空間ではなく、誰かの場所をみんなで使うという感覚が、良好な維持管理や好ましい使用に繋がるのかもしれないなと考えていたが、
ここではセミプライベートな空間がパブリックスペースと組み合わせて計画されている。

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ドイツ・ハンブルクについてのメモ ハーフェンシティ