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2012年2月9日木曜日

TUM(ミュンヘン工科大)のアーバンデザインスタジオ 箱の街彡



1/200, 1/50の模型、各種図面、パース、指定された形式のスライドを準備し、最終プレゼンに臨む。

他大学からの教授を招き、いつもより発表の時間も長め。
この先生の指摘が大変的を得ており、いつもよりも緊張感のある発表だったと思う。


これまでの講評会と一番違った点は、平面をしっかりみたということ。
この流れは上記した教授によってつくられた。


平面?当たり前でしょ? と思われるかもしれないが、このスタジオではファサードというテーマに集中するあまり平面に関する指摘はほとんどされてこなかった。

内部空間とファサードの関係なども指摘されることもなく、主に外壁の素材、開口のプロポーション、コンポジッションをひたすらに議論していた。

そのような視点も大事だが、さすがに2か月間もそれだけを議論するのは長すぎる。
外部からの講師が加わったことで足りなかった部分が補われたのはよかったと思う。

ファイナルということもあってスタジオ受講者以外の人も多く来ていた。前半に行われたリサーチプロジェクトも改めて展示された。


以下はプレゼンの様子。


いつも以上に巨大な模型が並ぶ。







模型の写真。すべて1/50。





これで約4か月間続いたスタジオ課題を終えたことになる。
都市空間を形成する一つの要素としてファサードを捉え、地区スケールからのボリュームスタディ→通りから見たファサードスタディ→ファサードのディティールと組み立てていく流れは良かったとおもう。
しかし、内部空間について無関心、アシスタントの過度の干渉、必要以上のレギュレーション等、不満に思う点も多い。


すこし苦い課題だったが学ぶことは多かった。
さて、講評会のあとには簡単な打ち上げがあったが用意されたワインが秀逸、その名は”グラフィソフト”。設計課題のあとにはちょうどいい彡

2012年1月30日月曜日

TUM(ミュンヘン工科大)のアーバンデザインスタジオ 対立の共存彡


年始は1月の11日にピンナップがあるということで、5日には作業を開始しました。
前回の講評会を受けて、ファサードのデザインを変更し、1/50, 1/200の模型を作製して発表を行いました。


今回は前回よりもだいぶ作りこんだ模型を用意したので講評会のコメントも好意的なものが多くあった印象。


 


主な指摘としては、開口部の形・配置が単純すぎること、バルコニーのデザインがほかの要素と調和していないこと、南側、北側のファサードの再検討、等々。


 その後アシスタントの指導が始まるのですが、「I could imagine…」と言いながらぐいぐいと平面図、立面図にペンを入れていきます。
グループメンバー化したアシスタントはどんどんと自分の意見を書き込んできますが正直干渉しすぎなのではないかと不満に思っていました。

一方でグループメンバーJの母校(スペイン)の設計課題では、教授、アシスタントから図面に対する修正は行わなければならないものとしてあるようです。

この点で共同作業が停滞します。
アシスタントが描いた修正が自分たちのコンセプトと合わないので、彼のアイディアを全て採用する必要はないという意見と、とりあえず彼が言った通り修正しようという意見がぶつかります。

この議論が2人の間で続き、再びアシスタントが加わり、アシスタントは彼の意見を取り入れた修正案を指示すると流れ、築かれるスタディタワー。

面白い見た目にはなったけど、意図したものとは少し違うかもと思いつつもプレファイナルのプレゼンを迎えます。


プレファイナルでは紙だけではなく、図面やパースをスクリーンで移しながら発表を行いました。
 現地でとった写真を使ってパースも作成。


僕たちの建物に対する講師陣の指摘は主に建物の構法と素材について。コンクリートの素材を使うにしても、荒々しく力強い印象にするのか、きれいに仕上げ落ち着いた表情を作るのか、等々。最後に一言、 
「日本人の君はシンプルな表現を好み、スペイン人の君はエネルギッシュな表現を好む、この対比・対立が建物にも表れていて私たちには面白い。」とニヤリ。

何か褒められたような気になっていたが、実はこの言葉に、この提案の純度の無さを指摘されていたように思う。

絞り切れていないコンセプト、コメントになびき変わる立面、対立する表現。。
何はともあれ、最終提出まで2週間を切った。



2011年12月8日木曜日

TUM(ミュンヘン工科大)のアーバンデザインスタジオ アシスタントチェック編彡

先日のpinnapの講評を踏まえて、新たにボリュームとファサードを作成し今日のアシスタントチェックに臨みました彡

寝ても起きてもファサードファサード。。

ファサードのproportion、compositionが課題でしたが今回は隣接する2つの建物から開口部のルールを作って、それに合わせたファサードを複数作成。



アシスタントからは隣接するファサードとの関係がまだ弱く感じるのでもう少し柱のスパンや開口部の大きさをスタディしてみてとのこと。

なんとなく方向性が定まってきているので一安心です。
お尻にもファサード。塗りたてにはご用心。


余談ですが中庭とその周りの壁のスタディをしていると友人にデザインが日本人っぽいと言われました。
僕はその感覚がいまいちわかりません彡

2011年12月1日木曜日

TUM(ミュンヘン工科大)のアーバンデザインスタジオ 試練のPINUP編彡

前回のリサーチプロジェクトを終え、設計の課題が始まっています。
本日は第一回目のPINUPがありましたのでその様子をアップします。


対象敷地はミラノの中心市街地にほど近い、運河沿いの敷地です。
教授、アシスタントがあらかじめ定めた敷地を無作為に割り振られます。


テーマは引き続きファサード。与えられた対象敷地の中で外部空間とファサード、ボリームに重点を置きながらスタディを繰り返しました。


とにかく模型をつくるスタジオで、1/200の敷地模型を作成後、各自のボリュームスタディ模型(5個程度)が要求されていました。


ピンナップは各グループが3分ほど模型を使いながら説明を行った後に講師陣からの指摘が入るというもの。

最初のピンナップから1/200の模型を対象敷地のコンテクスト(主に通りからの眺め、周囲の建築様式、形状との関係)に沿って説明することを要求される点はアーバンデザインのスタジオっぽいなと感じました。

講師陣はまず敷地におかれたボリュームの近くで眺め、提案によってできる新たな中庭の様子や隣接する建築との関係を見た後、部屋の端から街区との関係、通りとの関係を確認していました。


私の敷地は街路に面していないので(!)、地区に散在するコートヤード(中庭)と行き止まりの通路を結ぶ新しいネットワークとセットにして建築の提案を行いましたが、

・プライベートなコートヤードを結ぶ現実性のなさ。
・新しいネットワークの意義の説明不足。
・周囲の建築形態との相違
・英語による説明力不足

などにより辛口の指摘をたくさんいただきました。

興味深い指摘は、街区内の建築形態を都市構造の一部として議論していること。
敷地の街区は大きく、間口に比べて奥行きが長くなっており、その形状が街区内に方向性を与えているというもの。
今回提案した建物は、街区の構造(方向性)を弱めており、説得力がないとの指摘でした。


それに対しては街路に面することもなく街区の中央で周囲の建築形状となんら対比をなさないボリューム&ファサードを作って意味があるのかという意見もあるのだけれど、興味深い意見だと思いました。





PS
12月も近くなり、ミュンヘンでもクリスマスマーケットが始まりました彡これから一か月間、クリスマスモードが続きます。
グリューワイン美味しいです(^^)




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2011年11月17日木曜日

ミラノ・リサーチプロジェクトの講評会 TUM

ミラノプロジェクト(リサーチ篇)のピンナップが行われました。

今回のピンナップで要求されたのは、グループに割り振られた建築物の立面図(1/50)、グラウンドフロアプラン(1/500)、建物の外観写真4枚、そして1/50模型の4点です。

提出物からもわかるとおり、今回のリサーチプロジェクトは建物のファサードにフォーカスしており、建築家がどのような意図をもってファサードの設計を行ったか、ファサードがどのように外部に対して働きかけているかを議論するためのものでした。

それぞれが作ってきた模型はこんな感じ彡



比較的大きな集合住宅やオフィスビルも含まれていたため、作成された模型はどれも大きい彡

1/50で詳細まで表現するように指定されていたため、レーザーカッターを駆使し、テクステャの表現からバルコニーの手すりに至るまで細かい模型が並んでいました。

この模型を見ながら先生の講評が始まります(模型を横から眺める先生)。


写真や図面、模型を使いながら4分くらい話、あとはディスカッション形式で理解を深めるという形式でした。
プレゼンターを囲むようにして講評が行われます。

私のグループが作ったのはLuigi Caccia Dominioniという建築家がデザインした集合住宅Piazza Carbonari。
比較的小さいほうでしたが、細かいレンガのテクステャの表現、不規則なマド、上階のバルコニーの表現などなかなか苦労ポイントが多い建物だったと思います。

これも様々な意見をもらいましたが興味深かったのが、1/500のグラウンドフロアプランについて。

このスケールでは建物の外形も7㎝四方に収まるようなサイズであり、周辺を含めてもA3で出力すれば十分だと思っていましたが先生から次回これをA1で出力するように指定されました。

彼らは1/50の模型、立面図から建物のファサードの意図を考察しながら、1/500の広域の配置図を基にその場所のコンテクト(周辺の建物との関係、街路との関係、都市構造的な考察)を読み、両者を関係づけたいのだといっていました。

設計時のスケールの捉え方がこんなところに出てくるんだろうなと考えていたら、同じグループのフェデリコが、

「だってダニエラ(アシスタントのお姉さん)がA3でいいっていったから!」と反論。

彼の性格なのか、それともイタリア人の気質なのかはわからないけれど、そんなこと言ったってしょうがないじゃないかと心の中の稲荷君が突っ込みを入れつつ、無事に発表を終えた一日でした彡

2011年11月12日土曜日

イタリア・ミラノについてのメモ 都市の構造編



先日訪問したイタリア・ミラノについて少し書いてみたいと思います。
街歩きの時間も少なくなってしまいましたが、見てきた範囲でメモをさせていただきます。
(調査し次第追記予定)


・都市の構造

ミラノの市域はこんな感じ彡

一区は昔城壁に囲まれていた範囲です。



・緑地

ミラノの緑地は下図のように広がっています。

南側は北側に比べて少し標高が低く、水気の多い土壌になっており、昔は農業が盛んな土地であったとのこと。北側には様々な産業が立地しているようです。



・水系
ミラノの地図を見たときに不思議に感じたのが、大きな河川がないこと。
これまで見てきた大都市は大抵、大きな河川にそって発展していったという思い込みがありましたがミラノは少し違うようです。


いくつかの論文を見てみると、水系のことにも言及しているものがありました(後日追記)。









・街路網

さてさて、一区にフォーカスしてみた現在の街路網はこんな感じ。



昔城壁に囲まれていた一区は複雑な街路が伸び、その周辺は整形の街路網が広がっています。

しかし、話が複雑で、ローマ帝国の都市として発展した際は、より整形のグリッド街路網を有していたとのこと(後日追記)。度重なる戦争によって昔の構造がすっかり変わってしまったということでしょうか、なかなか難しいところです。



・地下鉄
ミラノは他の都市と比べて地下鉄のネットワークが弱いように感じました。
ラインの数は3つ。それぞれ中心部で交差するように配置されています。

ちなみに、車交通はとても多く、所狭しと車が駐車されています。

2011年11月5日土曜日

イタリア・ミラノについてのメモ その0

本題に入る前にご挨拶から彡


お陰様で本ブログもページビュー500回を超えることができました!
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では本題彡

今回訪れたのはイタリア・ミラノの中心市街地彡

プロジェクトの敷地見学というていで、総勢40人ほどで乗り込みました。

バスでの国境越え47個の建物見学、敷地の調査を4日間の強行日程で行いました彡

隙間のないスケジュールの上にマイナーな近代建築ばかり見ていたので中心市街地の街歩きは不十分。。少し不満が残る部分です。


さてさて、課題のキーワードは“ファサード”と“アーバンデザイン”。

いつもの通りとりあえず写真をアップします。詳細は後日彡


朝7:30に集合後、バスにてイタリアに向かいます。スイスの自然を楽しみながら7時間の移動。。


到着後は映画“I AM LOVE”の撮影にも使われた Villa Necchi Campiglioを訪問(上)。その後夕食を終えて一日目の日程を消化。

2日目~3日目は47個の建物を見学。ひたすらファサードの写真を撮り続ける。。









なぜこの素材を使ったのか、なぜこのような形なのか、建築家はどのような考えを持っていたのか、議論をしながら一つ一つ見ていきます。


・・・・・しかし、中心市街地の街歩きがしたい私は途中でツアーを抜け出してしまいました彡
まずはミラノの中心、ドゥオーモ(Duomo)とその広場へ。


ドゥオーモ広場に面するガッレリア(下)彡


スフォルツァ城とドゥオーモ広場の間にある歩行者専用道路(ダンテ通り 下)彡

4日目は課題の敷地見学へ彡運河に面する敷地です。


プライベートなスペースですが、運河沿いの建物の中には素適な空間が点在してました。



都市の構造編、都市の変遷編、都市のデザイン編、プロジェクトの課題編はまとまり次第アップします。

ではでは(^^)