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2012年4月24日火曜日

ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市のデザイン編 目次

ドイツ・ブレーメンの都市のデザインについて以下の4つの視点でメモしました。
ブレーメンの水辺には派手さはないものの、とても居心地の良い空間ができていた点が印象的でした。






ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市のデザイン編 その1

・ヴェーザー川沿いのデザイン
ウォータフロントの再開発等を歩いて回ると奇抜な建物やユニークな構造を持つ歩道橋等を作る事例をよく見るが、ブレーメンのヴェーザー川では斬新さはないものの、居心地の良い空間がデザインされている。

今回は河川沿の遊歩道と、河川の中島テアーホーフに設けられた新しい住宅地についてメモしました。
・ヴェーザー川沿いの遊歩道


ヴェーザー川沿いには昔駐車場と幅2~3mの狭い遊歩道があるだけであったが、水辺を街の中に取り戻そうという計画案が持ち上がったという。

河畔への車の進入が制限され、遊歩道の幅員は広げらた。現在では古い船を川岸に置き、船のギャラリーのような空間となっている。船自体はレストランとして使われているものもある。

河川に対しては幾つかのレベルを設けることで親水性を高めている。(水面→遊歩道→レストラン等に面する遊歩道)
水面と遊歩道の間もスロープ状に石が敷き詰められている。

レベルの異なる遊歩道は階段状の空間で繋がれている。表面に凹凸がある素材を用い、
ところどころずらしながら配置することで単調になりすぎない工夫が行われていた。


上方の遊歩道に沿ってレストラン等が並ぶ。


・テアーホーフの集合住宅
テアーホーフと上記した遊歩道は歩行橋で繋がれている。


住宅地はレンガの壁面、舗装、植栽、高さが統一されており、落ち着いた雰囲気が漂う。



建物の足元にはつる性の植栽が成されており、一部壁面にヘゴが据え付けられていた。壁面が緑で覆われるような効果を狙っているものと考えられる。

川の中島という難しい敷地条件だが、地下にガレージが設置されているという。通りが路駐であふれることなく、すっきりとした印象になっていると感じた。


ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市のデザイン編 その2へ

ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市のデザイン編 その2

・街を囲む環状の緑地
ブレーメンで一番見たかったのが旧市街地を取り囲む環状の緑地 stadt grün。
中世都市の骨格である塁堡を公園として整備している街は他にもあるが、水路の美しさや公園の遊歩道の多様さ、起伏を活かした豊かな表情はブレーメン特有のものではないかと思う。


運河と遊歩道のレベル差は小さく、柵は設けられていない。

起伏に沿ってゆるく曲がる遊歩道が設けられている。



水鳥も多く、子供たちと遊ぶ光景をよく見た。




公園の設計者はアイザック・アルトマン(Isaak Altmann)。


wikiによると公園の建設が行われたのは19世紀初頭で、塁堡を公園へ転換するように指示したのはフランスから侵攻してきたナポレオンだったという。
ナポレオンが城壁を壊し公園を作るように指示した例はデュッセルドルフでも見られる。

彼がどのような目的で城壁を公園へ変えていったのか少し気になるのでおいおい調査してみようと思う。

参考URL
http://de.wikipedia.org/wiki/Isaak_Altmann


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ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市のデザイン編 その3

・細い街路のポテンシャル


ブレーメンの旧市街地内部は中世都市の複雑な街路網を歩行者専用道路とすることで可愛らしく賑やかな通りを多数有している。中でも、アルターホッフ、ベットヒャー通り周辺は建物のテクスチャーやボリューム等によって特有の空間となっている。



・可愛すぎるアルターホッフ
アルターホッフはこれまで見たドイツの都市と比べても格段に街路が狭く、建物が可愛らしく、親しみのもてる空間だった。 
 ハイセンスな空間があるわけではないが、人の生活や店主の個性が溢れ出した街路は見ていて楽しい。

  

・パサージュ
鉄とガラスの屋根が架けられたパサージュは高級感のある空間となっていた。

興味深いのは、パサージュのガラス屋根のデザインが広場まで延長され、両者の繋がりを強調していること。

 異なる歩行空間を関係づけるデザインとして面白いなと感じた。



・ベットヒャー通り
ベットヒャー通りはコーヒー商人のロゼリウスが中世の街並みを再現しようと作った通り。
レンガ造の建物に挟まれた空間は細く直線ではない。


両脇の建物の壁面はレンガの組み方や石像によって様々な表情が作られている。

この通りに中世の面影化再現されているかどうかは定かではないが、レンガ造による曲面の壁面と植物や石像が織成す空間は歩いていて面白い。




日曜日に訪れたため殆ど店は閉じていたが、街歩きを楽しむ人の流れは多かった。

参考資料
「地球の歩き方 ドイツ」 ダイヤモンド社

ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市のデザイン編 その4

・路線によって切断された市街地の連結

ブレーメン中央駅は通過型の駅であり、路線が市街地を南北に隔てている。
鉄道路線が建設される前まであった市街地北部のビュルガーワイデ(市民の放牧地)が切り離される形になってしまったという。
南北の市街地を繋げるために駅内の歩行空間を工夫していた。


駅の北側には大きな広場とアリーナが設けられている。


スタジアムの奥にはビュルガーワイデが広がる。ジョギングを楽しむ人や子供と遊ぶ主婦等に親しまれているようだった。



ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市のデザイン編 目次へ
ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市の構造編へ

ドイツ・ブレーメンについてのメモ 都市の構造編



都市:ブレーメン
州:自由ハンザ都市ブレーメン州
国:ドイツ連邦共和国
人口:547,791(11/2011)
失業者/ 失業率:30,273 / 5.5%(2010.7)
面積:325.42k
河川:ヴェーザー川
自由ハンザ都市ブレーメン州州都。


参考URL
ブレーメン市HP


・地形
目立った起伏は見られない。旧市街地の塁堡跡に設けられた帯状の緑地には緩やかな起伏が設けられている。

・水系
ヴェーザー川が中心市街地を貫く。オレンジ色の範囲が城壁に囲まれていた範囲。
塁堡跡の水路の名残が見える。
ヴェーザー川沿いには遊歩道が設けられ、川の中島テアーホッフには新たな住宅地が整備されている。


・緑地
塁堡跡の水路に沿って公園が設けられている。市街地北東にはビュルガーワイデ(市民の牧草地)等の大規模な公園が整備されているが、広域鉄道の路線によって市街地とは分断されている。


・街路網
詳細は下で述べる。


・路線網
左は鉄道路線、右がトラム路線図、下が両方を合わせたもの。ブレーメン中央駅は通過型の駅で、路線が市街地を分断する問題を抱えている。
旧市街地の中にはトラムによるトランジットモールが整備されている。

・歩行者専用道路
旧市街地内部を拡大したものが下図。
トラム路線図の拡大図。
オレンジ色の部分は歩行者専用道路。上のトラム路線図と重なる部分がトランジットモール。
旧市街地内は教会前広場、市役所前広場、トランジットモール、細い路地、河川沿いの遊歩道が組み合わさった多様な歩行空間となっていた。

参考文献
水島 信著「ドイツ流街づくり読本 ドイツの都市計画から日本の街づくりへ」 鹿島出版会


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