2011年12月1日木曜日

TUM(ミュンヘン工科大)のアーバンデザインスタジオ 試練のPINUP編彡

前回のリサーチプロジェクトを終え、設計の課題が始まっています。
本日は第一回目のPINUPがありましたのでその様子をアップします。


対象敷地はミラノの中心市街地にほど近い、運河沿いの敷地です。
教授、アシスタントがあらかじめ定めた敷地を無作為に割り振られます。


テーマは引き続きファサード。与えられた対象敷地の中で外部空間とファサード、ボリームに重点を置きながらスタディを繰り返しました。


とにかく模型をつくるスタジオで、1/200の敷地模型を作成後、各自のボリュームスタディ模型(5個程度)が要求されていました。


ピンナップは各グループが3分ほど模型を使いながら説明を行った後に講師陣からの指摘が入るというもの。

最初のピンナップから1/200の模型を対象敷地のコンテクスト(主に通りからの眺め、周囲の建築様式、形状との関係)に沿って説明することを要求される点はアーバンデザインのスタジオっぽいなと感じました。

講師陣はまず敷地におかれたボリュームの近くで眺め、提案によってできる新たな中庭の様子や隣接する建築との関係を見た後、部屋の端から街区との関係、通りとの関係を確認していました。


私の敷地は街路に面していないので(!)、地区に散在するコートヤード(中庭)と行き止まりの通路を結ぶ新しいネットワークとセットにして建築の提案を行いましたが、

・プライベートなコートヤードを結ぶ現実性のなさ。
・新しいネットワークの意義の説明不足。
・周囲の建築形態との相違
・英語による説明力不足

などにより辛口の指摘をたくさんいただきました。

興味深い指摘は、街区内の建築形態を都市構造の一部として議論していること。
敷地の街区は大きく、間口に比べて奥行きが長くなっており、その形状が街区内に方向性を与えているというもの。
今回提案した建物は、街区の構造(方向性)を弱めており、説得力がないとの指摘でした。


それに対しては街路に面することもなく街区の中央で周囲の建築形状となんら対比をなさないボリューム&ファサードを作って意味があるのかという意見もあるのだけれど、興味深い意見だと思いました。





PS
12月も近くなり、ミュンヘンでもクリスマスマーケットが始まりました彡これから一か月間、クリスマスモードが続きます。
グリューワイン美味しいです(^^)




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