ネルトリンゲンと同じ日にアウクスブルクにも行ってきました。今回は一部だけレポート彡
ドイツで2番目に古い歴史を持つアウクスブルクは現在でもバイエルン州第3の規模を誇る都市です。15-16世紀には貿易、銀行業で黄金時代を築き、街中にはその面影を残す建造物が現存しています。
何はともあれ都市構造編彡
レヒ川から東西に分かれる支流の間に旧市街地が築かれていることがわかります。
・古地図
アウクスブルクの城壁(1643)はこんな感じであったとのこと。川に沿うように東西に長い。
・街路網
城壁跡地は車道、トラムの路線として利用されています。また、塁堡跡地、運河を利用して緑地、遊歩道などを整備している部分もあります。
・水系
水系はこんな感じ。レヒ川から分かれる多くの運河が市内に流れ込んでいます。
旧市街地を東西に貫くように運河が設けられています。河川に向かって下り坂の地形となっており、階段やスロープのデザイン事例が多数あります。
・緑地
河川に沿うように緑地が整備されています。また、昔の塁堡の形を明瞭に残す緑地(オレンジ色の○)も現存していることがわかります。
・路線網
鉄道アウクスブルク中央駅から市街地までは直線で400m程度の距離があります。
アウクスブルク中央駅は、“ドイツで最も運行量の多い高速鉄道アウクスブルク - ミュンヘン線の終点であり、ミュンヘンからベルリン、ドルトムント、ハンブルク、シュトゥットガルトへのICEおよびインターシティの停車駅である。この他、ユーロシティや夜行列車でアムステルダム、パリあるいはウィーンといったヨーロッパの大都市へ乗り換え無しで行ける(from wikipedia)”重要な駅であるとのこと。
・トラムのネットワーク
アウクスブルクには地下鉄はありませんが (少なくとも私が歩いた範囲の) 街中ではトラムを頻繁に見かけました。ブルガーメイスターフィッシャー通り(Bürgermeister-fischer-str) をはじめ、いくつかの通りではトラム・バスによるトランジットモールが設けられています。
・歩行者専用道路
オレンジ色の範囲が歩行者専用道路です。図では小さく見えますが充実したネットワークやトラムと組み合わさったトランジットモールはこれまで見たことのない都市景観を靴っているように感じました。
上の図は歩行者空間と中央駅との関係、2つの重要な通りを示したもの。
歩行者専用道路は市庁舎前広場や、公共施設を多く繋ぐように設けられています。
バンホッフ通りは鉄道駅と中心市街地を結ぶ重要な軸であり、歩行者にとって魅力的なデザインが特に重要な通りです。
マキシミリアン通りは南北に長い旧市街地の背骨のような印象で、街路沿いには銀行や宮殿など堂々とした通りが並んでいました。
次項はアウクスブルクの都市のデザインについてメモしてみます彡
参考資料
『中世都市 ホースト・ドラクロワ(1983) 井上書院』、
『城郭に囲まれた都市 ホースト・ドラクロワ(1983)井上書院』
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