2011年12月18日日曜日

TUM(ミュンヘン工科大)のアーバンデザインスタジオ 平行線の議論彡

2011年度最後のプレゼンテーションが先日行われた。

前回に引き続き、ミラノを対象敷地とした設計プロジェクト。

今回は他大学からの講師も招いた“割と本気の提出物”が求められるプレゼンであり、

1/200のファサード付ボリューム模型、1/50メインファサード模型、参考にしたプロジェクトの写真等を要求されていた。

外部の講師を招くということもあって、製図室にはこれまで作成した派手な模型も並べられていました。
いつものように発表者を囲むようにプレゼンテーションが進行する。

プレゼンターはピンナップと模型の間を行き来しながら説明。クリティークや学生も色々な角度からそれぞれの提案を眺める。


色々なレギュレーションが多く、1/200の模型はグレイのボードで作ること、ボリューム模型は白い塗料で塗ること、1/50の模型は塗装をしないこと等細かい指定がされる。
日本の模型に見られる素材感を表現した模型などはないかわりに、レーザーカッターを利用した精度の高い窓枠の作りこみ、目地の表現などが見られた。

講評では引き続き“ファサード”についての指摘が行われた。

この段階で平面図を提出したグループはなく、それぞれファサードのコンセプトについて説明を行っていた。

街路に面した建物、とりわけ視線を受け止める角地にある建物に関しては、デザインの良し悪しにかかわらず長い時間講評が行われた。

自分たちのグループはこんな感じ彡下は1/200模型
 敷地に置くとこんな感じ。隣接する建物との連続性を意識し(すぎ)たボリューム。

 どうやってファサードのプロポーション、コンポジッションを決めていったかをスタディの一部を交えて説明彡


モダニズムっぽ過ぎるデザインや開口部の大きさ、シンプルすぎるデザイン(は意図したものなのだけれど)について指摘されました。




スタジオの根本的な課題も感じられた。



私たちのスタジオは毎週アシスタントティーチャーによるエスキスを得て、2~3週に一度の教授のチェックを受けるというシステムを採用している。つまり教授としっかりとコミュニケーションをとる機械は少ない。

これにより教授が伴う講評会は4~5時間を超え、立ち続けの疲労から後半がいつもダレる。


アシスタントと教授のコメントが全くリンクしていないことが多々あり、それが問題を生むことが多々ある。

最初はその理由がわからなかったが、その理由が少しずつ分かってきた。

つまりは、広域の対象地を指定した結果、現地調査、街歩きが十分でなく教授が建築敷地の詳細を把握しきれていない。

これは私たちの敷地(街路に面していない)の講評の際に露呈したが、

彼らは僕らの敷地が街路に面していないことを知らず、見当違いの講評を行った上で場所の詳細を伝えられ謝罪した。

実際にその場所を訪れていない教授陣は僕たちの敷地に隣接する暗く狭く、しかし地図上では生きて見える空間を毎回活用するように指摘し、
実際にその場を見たアシスタントはその空間のポテンシャルを否定する。

私はこの空間にポテンシャルを感じていないので教授の意見は無視している。これが教授からのネガティブな指摘を呼んでいる。

講評会では不愉快な時間を過ごしたがやることははっきりしている。

アシスタントではなく教授と直接エスキスをすること。
その際に現地の様子を時間をかけて説明すること。

こつこつやることが大事。伝えることが大事。

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