2012年4月28日土曜日

ドイツ・ハンブルクについてのメモ ハーフェンシティ編

ドイツ第二の都市ハンブルクにおける港湾跡地の再開発事例(1997年~)。

‐開発の特徴‐

・水平垂直の混合用途 horizontal and vertical mix of urban uses
1.57k㎡の再開発エリア内には文化、商業、飲食、業務、大学、住居機能が計画されている。
地区は大きく10のブロックに分割されている。
各ブロックの10ha(0.1k㎡)程度で、端から端まで徒歩5分程度で移動できるような単位。

各ブロックごとに建築、オープンスペース等により特徴を持たせながらも、用途混合のコンセプトは一貫しており、就業、居住機能が設けられていた。
住居の一階部分に店舗が入る建物も多い。


・雇用の創出、都心居住
は6000世帯分の住居と45,000人分の雇用が創出される予定。


・アクセシビリティ
地下鉄等の公共交通の整備と共に、自転車道、遊歩道・広場のネットワークを充実させている。
 

一方、車道面積は全体面積の25%(ハンブルクの平均は40%)と、車の移動を制限する意図がうかがえる。

・防音
港湾等からの騒音を防ぐことは地区のハーフェンシティの居住品質を保つうえで重要な要素として捉えられており、応接室の位置や窓に工夫を凝らしているという。


・親水性の高い空間
エレベ川との親水性を高めるため、堤防で地区を囲まず、水辺には広場や遊歩道、桟橋を多く設けている。
広場、遊歩道の一部はEMBT Arquitectes Associates によってデザインされた。
 


洪水時の対策として、建物の地下部分は防水壁を用いている。
 

新設される道路は洪水時でも浸水しない海抜8mより上に設けられている。

例外として、既存の建築群を尊重したSandtorkai地区では上記の基準を満たした道路を新設することが不可能であったため、増水時の対策として建物間に空中デッキが張り巡らされている。



・地域熱供給 district heating network
西側地区のすべての建物は地域熱供給によって熱供給が行われている。
熱源として燃料電池技術、地熱、太陽熱も用いられているという。


・文化施設、イベントによる広報戦略
野外で行われる音楽祭や芸術祭を通して来訪者の増大、地区のPR、野外彫刻等の公共スペースへの芸術的な要素の取り込みを積極的に行っている。

イベントの推進はハンブルク文化財団、Köber財団、ハーフェンシティハンブルクGmbH等の組織が協力し行っているという。

このようなイベントは地区の発展を加速させるものとして積極的に開催されているようだった。



参考資料
ハーフェンシティ広報誌 
Hafen City Hnmburg  Essentials Quarters Projects (October 2011/ English)


ハーフェンシティHP
http://www.hafencity.com/


EMBT Arquitectes Associates HP

ハーフェンシティ パビリオンセンター




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