7.水面に近づくためのデザイン
概要でも少し触れたが、ハーフェンシティでは洪水時の対策として堤防で地区を囲むことをせず、建物の防水性を上げ、道路が浸水したさいも安全に避難できる経路を確保することで日常の親水性を確保している。
今回はそのディティールについて気付いた点をメモする。
下の写真は水辺に浮かぶ桟橋。円筒の柱は固定されており、増水時には床のみが上下する仕組み。
床と柱が交差する部分。黒いゴムの跡がかなり上まで来ていることに驚く。
床と橋の接合部はローラー支持。橋は遊歩道とピン指示で繋がっていた。
増水時浸水する可能性のある建物の壁面は防水壁や鉄の扉、シャッターが設けられている。かなり無骨な印象。
新設される道路は洪水時でも浸水しない海抜8mより上に設けられている。
例外として、既存の建築群を尊重したSandtorkai地区では上記の基準を満たした道路を新設することが不可能であったため、増水時の対策として建物間に空中デッキが張り巡らされている。
通常時もデッキの上を歩くことができる。単なる非常経路としてではなく、店舗へのアクセスとなっている場所もあった。
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