・公共交通の乗り場のデザイン
カールスルーエの中心市街地では車高の高いSバーンがトラムの路線を走るため、車高の高さをカバーする乗り場のデザインが行われていました。
下の写真は少しわかりにくいですが、乗り場が線路よりも盛り上げられています。
カイザー通り沿いには階段状に作られた乗り場もあります。場所によっては仮説的な場所もありました。
放射状道路の一つにしかれた黄色いタイル。一つ一つにはメッセージや絵が描かれていました。
何かのワークショップを通して設けられたものだと推測しますが詳細は調査中。
親しみやすい歩行者空間を作る一つの手段として有効かもしれません彡
・自転車優先の通り
シュトゥットガルトでも見かけましたが車交通を排除した後に歩行者、自転車の為の道を整備したもの。歩行者専用道路の一パターンとしてはありかも。
次にカールスルーエで感じた課題についてメモしてみました。
-課題1-
広域交通駅と旧市街地の接続について
トラム・Sバーンによって中央駅と中心市街地(カイザー通り)が繋がれているといってもその間の歩行者空間の質は良くありませんでした。
カールスルーエ独特の直線道路のアプローチですが道幅も広く視界も抜けすぎるように感じます。(対して歩行者道の幅は少なめ 写真下)
木々の葉が茂る季節に来ると印象が変わるかも知れませんが、中央駅前に広がる緑地(動物園)がもっと連続的に延びるように植栽の計画、歩道のテクスチャのデザインをしたらどうかなと思いました。
-課題2-
宮殿を囲む建物の用途。日常的な用途の店舗、小さな店舗が入っていないために人の動線が連担していない
カイザー通り以北、宮殿を取り囲む建物(右図内側の環状道路付近)は、画一的なデザインがされているだけではなく、内部に日用品点、飲食店等が少ないので、カイザー通りからの人の流れが波及していませんでした(写真下)。
閑散とした宮殿周辺の建物。
・まとめ
カールスルーエを訪れる前は、宮殿周縁の建物にも多くの店舗が集約し、宮殿前の広場に賑いが波及している様子(核がある中心市街地)を想像していましたが、
実際にはトランジットモール化されたカイザー通りにを軸に賑いが波及する線形の中心市街地が形成されていました。
カイザー通りのトランジットモールは都市計画の分野でたびたび耳にしていましたが、Sバーンの大きな車両が独特の音響を伴って前後から迫ってくる通りは必ずしも心地よいものではありません。
カールスルーエの直線形のトランジットモールは、フライブルクやアウクスブルクの曲がりくねったトランジットモールよりもアグレッシブな印象を与えているのかもしれないと感じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿