年始は1月の11日にピンナップがあるということで、5日には作業を開始しました。
前回の講評会を受けて、ファサードのデザインを変更し、1/50, 1/200の模型を作製して発表を行いました。
今回は前回よりもだいぶ作りこんだ模型を用意したので講評会のコメントも好意的なものが多くあった印象。
主な指摘としては、開口部の形・配置が単純すぎること、バルコニーのデザインがほかの要素と調和していないこと、南側、北側のファサードの再検討、等々。
その後アシスタントの指導が始まるのですが、「I could imagine…」と言いながらぐいぐいと平面図、立面図にペンを入れていきます。
グループメンバー化したアシスタントはどんどんと自分の意見を書き込んできますが正直干渉しすぎなのではないかと不満に思っていました。
一方でグループメンバーJの母校(スペイン)の設計課題では、教授、アシスタントから図面に対する修正は行わなければならないものとしてあるようです。
この点で共同作業が停滞します。
アシスタントが描いた修正が自分たちのコンセプトと合わないので、彼のアイディアを全て採用する必要はないという意見と、とりあえず彼が言った通り修正しようという意見がぶつかります。
この議論が2人の間で続き、再びアシスタントが加わり、アシスタントは彼の意見を取り入れた修正案を指示すると流れ、築かれるスタディタワー。
面白い見た目にはなったけど、意図したものとは少し違うかもと思いつつもプレファイナルのプレゼンを迎えます。
プレファイナルでは紙だけではなく、図面やパースをスクリーンで移しながら発表を行いました。
現地でとった写真を使ってパースも作成。
僕たちの建物に対する講師陣の指摘は主に建物の構法と素材について。コンクリートの素材を使うにしても、荒々しく力強い印象にするのか、きれいに仕上げ落ち着いた表情を作るのか、等々。最後に一言、
「日本人の君はシンプルな表現を好み、スペイン人の君はエネルギッシュな表現を好む、この対比・対立が建物にも表れていて私たちには面白い。」とニヤリ。
何か褒められたような気になっていたが、実はこの言葉に、この提案の純度の無さを指摘されていたように思う。
絞り切れていないコンセプト、コメントになびき変わる立面、対立する表現。。
何はともあれ、最終提出まで2週間を切った。