2012年9月3日月曜日

四国・徳島についてのメモ 都市のデザイン編 その1

1. 水辺のデザイン -ボードウォークと水際公園-

・しんまちボードウォークの概要
新町川南側でしんまちボードウォークを整備することを目的として、東船場地区の10商店街が協力して「東船場商店街振興組合」が立ち上げられた。
河川沿いの県営駐車場として使われていた場所に、しんまちボードウォークの整備を計画。
中小企業高度化資金、国、県、市の補助金を受け、1995年8月から建設に着手、1996年2月に完成させた。
1998年には遊歩道両端に公園も整備された。

しんまちボードウォークの全長は287m、両端の公園を入れると344mにもなる。遊歩道の幅は6~7m程度で、街路等、ベンチ、パラソルなどが設置されている。
 

・新町川水際公園の概要
1989年、市政100周年を記念して新町川北岸に「新町川水際公園」が整備された。
1993年には市が「ひょうたん島・水と緑のネットワーク構想」を策定し、親水広場の整備、護岸の親水化、橋の修景が行われたという。

水際公園はレベル差の異なる二つの遊歩道から構成される。レベル差の違いを活かして階段状の広場を多数整備していた。
また、遊歩道上段にも浅い池等の親しみやすい水辺がデザインされている。

護岸は石積みを模したテクスチャが貼られている。場所によってテクスチャのパターンも異なる。
 
 





・水際で展開されるイベント
-パラソルショップ-
ボードをウォークに設置されているパラソルを仮設店舗として貸し出す取り組みを行っている。

-ボードウォークカウントダウン-
大晦日にボードウォーク及び両端の公園でカウントダウンイベントを開催している。

-とくしまマルシェ-
徳島県産のこだわりの食材をパラソルショップで販売している。
毎月最終日曜日のみ開催。

-ひょうたん島クルージング-
水際公園では「NPO法人 新町川を守る会」が運行するひょうたん島クルーズの船着き場が整備されており、楽しげな雰囲気を醸していた。


ハードの整備と合わせて、イベントやクルーズなどソフトの取り組みを行うことで、水辺に様々なアクティビティを創出している点は興味深い。

参考資料
事例番号 123 川を活かしたまち再生(徳島県徳島市・新町地区)
とくしまマルシェHP

0 件のコメント:

コメントを投稿