2011年10月4日火曜日

ウルム旅行 short trip to Ulm 彡


アインシュタインの故郷であるドイツ・ウルムを訪れる機会がありました。


ウルムには世界一高い聖堂であるウルム大聖堂やリチャード・マイヤー設計のウルム市展示・会議センターがあります彡

戦災により市街地の80%が破壊された(from wikipedia)とのこと。

ヒルシュ通りを軸とした歩行者専用道路も充実しており、ハーフティンバーの家々と相まって童話のような雰囲気も感じれらる街でした。
ドナウ川に面しており、市内にも水を生かした空間が多くみられます

問題点としては、市内を二つに分断するノイエ通り、ウルム中央駅と歩行者専用道路の接続、ノイエウルム地区に立つ高層住宅などが目につきました。
点線で囲まれた範囲が大まかな旧市街地の範囲。赤いハッチングが歩行者専用道路。
古地図と比べるとうっすらと城壁の跡地が道路形状として浮かんでくるのはいつもの通り。


朝のウルム大聖堂。上が見えぬ。

大聖堂とウルム市展示・会議センター。


大聖堂の前にモダンな市展示・会議センターを作る際、景観論争が巻き起こったとか。
大聖堂の頂上へ向かう途中
約140mの高さから街を見下ろす。
上から見ると市展示・会議センターの形態の意図が少し理解できる。
伝統的な三角屋根形状の継承。
ノイエ通りの交通量は確かに多く感じました。しかし、車道と歩道の段差と色調の差を少なくすることで一体的な広場に見えるように工夫しているようでした。安全性には疑問も残るけど。。
古い街並みに交じって近代的な建物が不意に現れることも。
ピラミッド型の図書館はウルム市役所の古いファサードと対比されてより印象的になっていました。


歩行者ゾーンにはこのマーク。

ヒルシュ通りの歩行者専用道路。比較的近代的な建物が並ぶ。

街へ引き込まれた小さな運河。



昔のウルムの絵が広場に面した壁面に描かれていた。
これは少しデフォルメされていると思うが町中には小さな起伏や段差がけっこうある。

壁面から見える木造像は不安になるほど傾いているが、どこか童話的な雰囲気を感じる。
世界一傾いているホテルとして有名なシェーフェス・ハウス。
ウルムには木を使った建物が多く、三角屋根の建物と相まってより親密な空間となっていた。
ドナウ川に面する帯状の公園。ランニング、日光浴、散歩、舟遊びなど、人々の過ごし方は様々。
城壁跡を生かした公園がいいが、ノイエウルム地区の高層建築が目立っていた。




夜のウルム大聖堂。
住宅が広がる地区も三角形の屋根形状を引き継いでいる。
石畳の広場、芝生、植栽などの配置のほかに、広場の分節、視線が抜けすぎない道路形状など


最後に、一番問題に感じた中央駅と歩行者専用道路の接続について。
駅前の車道と建物が歩行者専用道路への視線と同線の切断していました。
歩行者専用道路に至るまでには一度地下に降りて上がるという手間が必要です。


内容を“建築物”、“道路・広場のデザイン”、“都市の発展”に分類してまとめたいと思います。

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