2012年4月28日土曜日

ドイツ・ハンブルクについてのメモ 都市のデザイン編 その8

ハーフェンシティのデザイン

8.情報を伝えるパビリオン


ハーフェンシティでは開発に関する情報を3つのパビリオンを用いて詳細に展示している。
パネル展示に特化したパビリオン、巨大な模型を用いたパビリオン、ある地区の詳細な展示を行うパビリオンと其々個性を持っていた。

・Infopavillon Überseequartier
ある地区の詳細な展示を行っていた。

建設中の地区に関する展示、新たなランドマークの模型。
 

・HafenCity Nachhaltigkeits Pavillon

パネル展示に特化しており、カフェが併設されている。



・Hafencity InfoCenter im Kesselhaus

ハンブルクの既存市街地も含めた巨大な都市模型に加えて、ヘルツォーク・ド・ムーロン設計のコンサートホールの模型展示も行っている。カフェと併設されており、親しみやすい。
英語の情報誌を配布している。




ハンブルク博物館の内部でもハーフェンシティに関する展示が行われていた。
余談になるが同博物館はハンブルクの歴史を豊富な地図資料と模型と共に見ることができ面白い。


昔の港湾の様子。
巨大な都市模型が多数展示されている。
昔の港湾の様子2。

1842年の大火の展示。



ハンブルクはこれまで見た都市と比べても都市に関する展示の質、量が圧倒的に多かった。
市民参加の街づくりという言葉をよく聞くが、分かりやすい形で情報を提供する努力や工夫の
必要性を改めて感じた。
また、街の歴史に関する博物館を地元にも作ってほしいなと思う。
都市の歴史・構造の理解はシビックプライドの形成に寄与すると思うから。


ドイツ・ハンブルクについてのメモ 都市のデザイン編 その9

ハーフェンシティのデザイン

9.公的な私空間 Publicly accessible private space 


下の画像はハーフェンシティの公共空間のネットワークを示したもの。
濃い緑がpublic open space、黄緑がpublicly accessible private space として定義されている。

誰の為でもない公共空間ではなく、誰かの場所をみんなで使うという感覚が、良好な維持管理や好ましい使用に繋がるのかもしれないなと考えていたが、
ここではセミプライベートな空間がパブリックスペースと組み合わせて計画されている。

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ドイツ・ハンブルクについてのメモ ハーフェンシティ

ドイツ・ハンブルクについてのメモ ハーフェンシティ編

ドイツ第二の都市ハンブルクにおける港湾跡地の再開発事例(1997年~)。

‐開発の特徴‐

・水平垂直の混合用途 horizontal and vertical mix of urban uses
1.57k㎡の再開発エリア内には文化、商業、飲食、業務、大学、住居機能が計画されている。
地区は大きく10のブロックに分割されている。
各ブロックの10ha(0.1k㎡)程度で、端から端まで徒歩5分程度で移動できるような単位。

各ブロックごとに建築、オープンスペース等により特徴を持たせながらも、用途混合のコンセプトは一貫しており、就業、居住機能が設けられていた。
住居の一階部分に店舗が入る建物も多い。


・雇用の創出、都心居住
は6000世帯分の住居と45,000人分の雇用が創出される予定。


・アクセシビリティ
地下鉄等の公共交通の整備と共に、自転車道、遊歩道・広場のネットワークを充実させている。
 

一方、車道面積は全体面積の25%(ハンブルクの平均は40%)と、車の移動を制限する意図がうかがえる。

・防音
港湾等からの騒音を防ぐことは地区のハーフェンシティの居住品質を保つうえで重要な要素として捉えられており、応接室の位置や窓に工夫を凝らしているという。


・親水性の高い空間
エレベ川との親水性を高めるため、堤防で地区を囲まず、水辺には広場や遊歩道、桟橋を多く設けている。
広場、遊歩道の一部はEMBT Arquitectes Associates によってデザインされた。
 


洪水時の対策として、建物の地下部分は防水壁を用いている。
 

新設される道路は洪水時でも浸水しない海抜8mより上に設けられている。

例外として、既存の建築群を尊重したSandtorkai地区では上記の基準を満たした道路を新設することが不可能であったため、増水時の対策として建物間に空中デッキが張り巡らされている。



・地域熱供給 district heating network
西側地区のすべての建物は地域熱供給によって熱供給が行われている。
熱源として燃料電池技術、地熱、太陽熱も用いられているという。


・文化施設、イベントによる広報戦略
野外で行われる音楽祭や芸術祭を通して来訪者の増大、地区のPR、野外彫刻等の公共スペースへの芸術的な要素の取り込みを積極的に行っている。

イベントの推進はハンブルク文化財団、Köber財団、ハーフェンシティハンブルクGmbH等の組織が協力し行っているという。

このようなイベントは地区の発展を加速させるものとして積極的に開催されているようだった。



参考資料
ハーフェンシティ広報誌 
Hafen City Hnmburg  Essentials Quarters Projects (October 2011/ English)


ハーフェンシティHP
http://www.hafencity.com/


EMBT Arquitectes Associates HP

ハーフェンシティ パビリオンセンター




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